地球守


あらゆる生命は孔から生まれる

古民家裏の谷筋と際に点孔を掘り
隣の竹林の枯れ材を野焼きで多孔質な竹炭にして山に返し
地形を読みながらミクロからマクロまで
一つとして同じ形状のない無限の孔をつくることによって
菌糸と根っこのネットワークが生まれ
大地の水と空気の呼吸を促進する

日本の国土の22%にもなる豊かな黒土は
長い縄文時代の野焼きによって生まれたもの
宇宙から眺めると
あたかも腸内フローラに棲む微生物のように
昔の人々は地形の際に住み自然の一部として活動していた

便利はある視点では豊かではあるけど
呼吸が出来なくなってきた自然では
人間の叡智を次世代に継承していくことは難しい
何故なら人間も水と空気で呼吸しているから