仁木町移住日誌 前日

朝9時から北海道拠点の引っ越しプロロさんがくる。

ここしばらく、特に最後の2日間は不眠不休で、捨てても捨てても、いくら段ボールに詰めても減ることのない2人の荷物。親切に対応してくれている引っ越し現場スタッフ、長髪バンダナできつね顔のイケメンリーダーにも飽きられる。もともと段ボール120箱程度とお話したが実際は倍の段ボールでも荷物が入り切らない事態なので当然の結果。今回すべての荷物は諦めて、積めるだけ積めてもらってなんとか引っ越しのカタチにはなった。(ほんとよかった)

北海道便に荷物を受け渡さなければいけないプロロさんは13時ごろ引き上げて、まるで過ぎ去った嵐のように、散らばる小物を、しばらく方針状態で見つめる2人。引っ越し中、ケージのなかで拘束されていたセナとダキも激変したリビングや寝室をまるで別の空間にワープしたかのように、あちらこちらを嗅ぎまわる。セナのトイレの砂をすべて送ってしまった失敗、小旅行のときに準備していた簡易トイレをセットするも、トイレと認識してもらえず、トイレどこ?状態であちらこちらを探しては、訴えてくる鳴き声に、妻も私も困惑する。

しばらく放置していたSlackを確認して、突然の打ち合わせ依頼にウトウトしながらスマホのZoomで参加。汗だくの身体を大黒湯で流し、最後の晩餐として事前に決めていた割烹高橋に行く。高橋さんに北海道移住を伝え、久しぶりの外食での日本酒と高橋さんの気持ちのこもったお料理で癒される。妻は荷造りが終わらないプレッシャーから解放されたようで、少し落ち着いた様子。お土産の炊き込みご飯を明日のおにぎりにしてもらって帰宅。

家に帰り、前のお家から持ってきてベランダ倉庫で埃まみれになっていた簡易マットをコインランドリーで洗濯しつつ、引き続き、散らばった小物を段ボール詰め、掃除機をかけて、今晩の寝る場を確保する。私は荷物が溢れかえる部屋からマンション2階にある広めの公共スペースに避難していた空き段ボールや荷物を片付けて、2人とも最低限の整理で、1人用の簡易マットに2人くっついて就寝についた。